思想地図β vol.2 読了
”震災でぼくたちはばらばらになってしまった。”
衝撃のタイトルから始まるこの本は、東浩紀が編集長を務める思想地図の
震災特別号である。
この本(雑誌)を知ったのはつい最近の事、きっかけは自分の中で、震災について考えて行けばいいのだろうかと考えていた時に出会った本です。
先にご紹介した一文から始まる東編集長の巻頭言、和合亮一さんの詩、津田大介さんのルポなど
様々なアプローチで震災から5ヶ月後の視点で書かれています。
ここに書かれている震災後のあの空気感が鮮明に記録されています。
中でも、私にとって大変意味深かったのが巻頭の「震災でぼくたちはばらばらになってしまった。」である。理屈でもわかり、そして体感、実感として理解できたからである。
というのも、私は3ヶ月の間フィリピンに語学留学に行っていたのだがそこで合った人々がまさに「ばらばら」であったのだ。
もともと、フィリピン語学留学というのは他の海外に留学するより費用が、安いので主に韓国人が利用していた。フィリピンで英語の基礎スキルを付けオーストラリアやカナダにワーキングホリデーに行くというコースがあるらしい。(現に私が行っていた学校も韓国資本の学校)
しかし、私が留学していた時には日本人が徐々に増えてそれが今でも増えているらしい。そこで出会った人たちが、まさに「ばらばら」であったのだ。どう「ばらばら」であったかはまた次の機会に書くとして、、その時の感覚と、この本を読んだ時の妙な納得感が出たのだと思う。
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震災について、今も様々な問題が残る昨今、いま一度震災に向き合う時、手助けとなると思ったので
ご紹介したいと思いました。